ラフランス (富山県・富山市あたり) 消防自動車
森の濱松  富山のあたりで「ラフランス」と言う、ある自動車をさす方言があるのをご存知ですか?

あざらし  えーと、富山弁の「ラフランス」については、以前に富山弁の本で読んだことがあります。
 何だか妙にフランス語っぽい言葉ですが、どうやらもともとはフランス原産の梨を意味する英語のようで、どういうわけか、かつての米国にそういう名前の自動車メーカーがあって、富山市で最初に買った消防自動車がその会社の製品だったために、富山市では消防自動車のことを「ラフランス」と呼ぶお年寄りもある、ということらしいです。
 製品の名前をメーカー名で呼ぶのは妙な気もしますが、まぁ、米国人だって日本製のクルマのことを「トヨラ」(TOYOTA)とか「ダッツン」(DATSUN)とかいう自国語風の発音で呼んでいるそうですし、私たちの世代でも、そんな車種名が存在しないのに「ベンツ」なんて呼んでいますから………どうやら県内でも富山市のお年寄りくらいしか使わない言葉らしい、ということや、米国ラフランス社製の消防車が使われない時代になってもラフランスと呼ばれたりするというあたりにはいかにも方言らしい強烈なローカル性の匂いがしますが、この言葉が生まれた事情はそれほどローカル的でもなかったような気もします。
 案外、全国では富山市の他にも消防自動車のことをラフランスとかベンツとかフィアットとかいうようなメーカー名で呼んだ町もあって、富山市ではその呼び名がわりと最近まで残ったことが珍しい、ということなのかも知れませんね。

森の濱松  ラフランスとは、まさにそのとおり。消防車のことです。じつは、この言葉は10年程前に「志村けんのだいじょうぶだぁ」と言う番組で方言クイズと言うものがあってその中で出題されていたものです。最初の消防車がフランスから輸入されたからだとTVで言われていましたが、米国にラフランスと言うメーカーがあったのははじめて聞きました。