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非常勤日記 22回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/10/22(Tue) 20:11 No.576

10月某日
本日の朝日新聞の社説に、ネットワークメンバーでもある都立国際高校の宮崎先生の実践が紹介されている。夏の教室でも報告された実践である。部会では議論を呼んだものだが、どんな社会がいいのか生徒に選択させる授業は現代的だと思う。課題は、持続可能な社会保障の仕組みをどう再構築するか、しっかりした経済的な分析をもった内容を踏まえて、経済学者も実践家も一緒に考えてゆくことだろうと感じる。

10月某日
台風接近。大学の非常勤があるが、午前6時半の時点で暴風警報がでていて休講。あとで補講をしなくてはいけないのでかえって大変だが、それでもこの嵐のなかを出かけるよりはよほどよい。伊豆大島では土石流で50人近い人が死んだり行方不明となる。自然災害とはいえ、もっと被害を少なくすることはできたのではと思う。このごろ学校は過剰に神経質だと感じることもあるが、犠牲者が出てからでは遅いと改めて思う。

10月某日
ノーベル経済学賞発表。ファーマ、ハンセン、シラーという人だが、お恥ずかしいことに全く知らない人たちである。受賞理由が「資産価格の実証分析への貢献」だそうだが、とても専門的でついてゆける領域ではない。京大の依田高典教授の「ライバル関係にあるとも言える研究者に同時に賞を与えたことは、ノーベル賞選考委員会は、現時点において価格形成の理論について、どの見方が正しいという判断をしなかったことだ」という発言を読んで、納得。篠原先生がよくおっしゃっている「経済では正しいものが一つではない」ということなんだということなんだろう。
ちなみに、今年はノーベル賞で日本人の受賞者はなし。村上春樹さんは今年も落選。でも、村上さんはまだ若い。私と同じ年齢だからね。

10月某日
学校の近くの本屋で『さとり世代』角川oneテーマという本を購入。サブタイトルが「盗んだバイクで走り出さない若者たち」とある。大学の講義で青年期の授業の作り方をテーマにした時に、尾崎の「卒業」という歌を冒頭に流したところ、予想以上に共感のリアペがあり、ちょっと驚いていたのでタイムリーと思った次第。中身は、大学生61名との討論をまとめたもの。古市憲寿さんの『絶望の国の幸福な若者たち』の討論版とでもいうべきもの。尾崎への共感に関しては、私の教えている大学生の尾崎への共感に比べて、かるく「わからない」「そんな人間はいない」と一蹴されている。中身は興味深いが、表面的になぞっただけのきわもの本であった。それでも、「イタイ」という言葉の頻出ぶりに現代青年の動向が読めた。こんな日記をかくおじさん(おじいさん)は「イタイ」んだろうな。



非常勤日記 20回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/10/08(Tue) 20:20 No.570

10月某日
大学の後期の講義がはじまる。一つは、金曜6限というほとんど夜間部の時間帯の講義。それでも70名近い諸君があつまる。ただし、公民科の教員を本気で目指す人間はほんの少数。いやひょっとすると一人二人かな。地歴、英語、宗教を第一志望にする学生が多い。また、教員採用を受けない、迷っているということを正直に書く学生もいる。私も昔はそんな学生だったから、一般大学の教職講義は一概に否定はできない。むしろ、だからこそ公民科の魅力を伝えたいと思う。さて、半年後どんな結果がでるか。

10月某日
本棚からスチーブンソンの『宝島』の翻訳を引っ張り出す。息子が大学の英語の授業で使った本である。ペンギン版の本物もあるので彼はこの翻訳をあんちょこがわりに使ったらしい。教科書指導書の用語解説を頼まれていて『ロビンソンクルーソー』の項を書いたので、その延長線上での芋づる式読書である。『宝島』は昔中学生ごろリライトされた本を読まされたのだがさっぱり分からずそのままになっていた。今回岩波文庫版の翻訳を読み直しやっと全体が分かる。時間があったらペンギン版にも挑戦したいが、これは後期高齢者になってからだろう。まずは、リライト版からからかな。

10月某日
本務校の授業。やっと少し上向いたと思ったら、講義の部分に入ったらてきめんにボルテージが下がる。内職をやる生徒も出て、取り上げてあとで説教。というより、対話をした。なぜ内職なの?中国には関心はないの?彼曰く、僕は理系なのでどうしても数学をやってしまいます。それにずっと国内で生活したいからどうも外に対する関心は二の次になってしまいます、と彼。どうしたら君にとって面白い授業となるか提案してご覧、と私。彼曰く、人名が出てくるとダメですすね。映像だときちんと見てるんですけれどね。以下省略。怒られると思っていた彼、質問に当惑をしながら素直に答えてくれた。こんな対話をみんなとやりたいんだけれどねと私。そうですねと彼。きっと何かを感じてくれたと期待したい対話。

10月某日
日経新聞の夕刊に岩井克人さんのインタビューが載っていて興味深い。理系少年が、宇野経済学を高校のときに読み経済学部に。その後アメリカのMITで新古典派の経済学を学び論文を書いたが違和感を覚え、その後『均衡動学』を書き、これが出れば新古典派の経済学はおしまいになると意気込んでいたと語る。しかし、その後「知らぬ間に私の没落が始まりました」とインタビューにある。続編が楽しみ。経済学は人間の問題に取り組む学問で科学と文学の両方できると期待していた若き日の岩井少年の夢を捨てない姿勢がすがすがしい。と同時に、新古典派の岩盤の強さを感じさせるインタビューだ。



Re: 非常勤日記 20回 新井 明 - 2013/10/08(Tue) 20:23 No.571

また訂正です。岩井さんの本は『不均衡動学』です。



非常勤日記 19回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/10/03(Thu) 09:13 No.568

9月某日
授業でアイヒマンを再論する。9月のはじめに取り上げて感想を書かせたものをフィードバックして,アイヒマン事件を紹介したり,関連の映画の一部を見せたりして,それをもとにさらに考えさせ,ディベート風の討論を行わせるという試み。賢い生徒達は教師の期待にそった感想を書くことは得意なので,そこからもう一歩踏み出す思考を育てたいというのがねらい。討論はそれほど期待通りに進まなかったが,それでも久しぶりに面白い授業ができた。経済でもこういう授業ができるといいなと感じる。

9月某日
学会出席のために大津に出かける。この間のことは簡単にメルマガに書いておいた。シンポジウムで「不易と流行」という言葉を使って,時代のテーマを追いかけることも大事だけれど,その問題を解くための方法を教えることが大事という発言をする。むかし,公開授業のディベートで時事問題をやったとき,先輩の先生からの批評にこの言葉があったことを思い出す。歳をとると皆同じことを言い出すのかな。

10月某日
生徒を連れて東京証券取引所に見学にゆく。生徒は東証のホールのぐるぐる回る掲示板を見て,とても喜ぶ。株式の模擬売買も楽しんでやっていた。いつも書くが,百聞は一見に如かず。フィールドワークは大事だと思う。東証から日銀へ雨の中を歩いたが,途中日本橋を渡る。先日,近江の草津の分岐点をみたので,ここからあそこまで道がつながっているのだと思うとたいしたものだと感じる。親切に説明をしていただいた東証の石山さんありがとうございました。

10月某日
本日は休業日。平日に休業日があるのは非常勤の特権かもしれない。ただし,いずれは毎日が休業日になってしまうわけだが,それはまた先の話ということにしておきたい。本日は,妻とタカラヅカにでかける。妻がファンなのでそのお付き合い。とはいえ,100年の歴史を誇るタカラヅカ,内容だけでなく,ビジネスモデルとしても教育システムとしてもなかなか面白い。観客のなかには高齢者カップルも目についた。私もいずれそうなるのかという目で眺める。



Re: 非常勤日記 19回 新井 明 - 2013/10/03(Thu) 09:19 No.569

訂正:アイヒマン事件ではなく,2つのアイヒマン実験でした。映画はドイツ映画の『エス』という映画の一部分(スタンフォード大学での実験をもとにした映画です)を見せている。



非常勤日記 18回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/09/25(Wed) 09:57 No.565

9月某日
行事週間が終わり授業が再開された。本日は、裁判甲子園の総括で、支援の弁護士の先生たちをお呼びして生徒とディスカッションをする。裁判甲子園は、本当に贅沢な仕掛けである。支援弁護士のレクチャーは10回近く、検事も来校して話をしてくれる。有難いことだ。総括のなかで、法曹の勉強で必要なことは細かい専門的な知識ではなく、論理的に文章を読み書く能力と指摘された。経済教育でも同じかと思いながら納得して聞いていた。

9月某日
国際理解の授業準備で四苦八苦。仲良くしましょう、相手を理解しましょうレベルでは意味がない。特に中国や韓国、アメリカなど日本の生存と直接関係する国、国民、個人を理解するとはどういうことか、それを戦後史のなかで位置づけるにはどうすればよいか、なかなか難問。図書館から関係の新書を20冊近く借りてきてひっくり返す。こんなに新書が出ていることにもびっくりだが、ここから何を抽出するか頭が痛い。とはいえこの年でも、課題を与えられやりがいがある。まだ、あと半年あるので、最後に達成できればよしと腹をくくる。

9月某日
学会の発表準備で本をひっくり返す。一度読んでいる本だが、再読することで新しい視点や見落としていたところが浮かび上がる。希少性概念について調べなおしているなかで、ロビンスの『一経済学者の自伝』ミネルヴァ書房を再読。読み始めたら、肝心の希少性の箇所より、ロビンスが戦後芸術行政にかかわった個所がとても面白い。作品の修繕、美術館やオペラハウスの経営問題、それにからむ人間など、経済学者が芸術を尊重するところは文化の厚さを感じさせる。

9月某日
本日はお彼岸のお中日。親不孝にも墓参りにもゆかず、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会にゆく。会場は東京オペラハウス。新国立劇場の一部である。コレギウム・ジャパンはバッハのカンタータの全曲録音をするなど活躍をしている。出演者の一人、ハナ・ブラシコヴァというチェコ出身の若いソプラノ歌手をぜひ見たい、聞きたいと思っていたので、思いは達した。とはいえ、信仰を持たない人間に宗教音楽が本当にわかるのかと考えたり、空席が目立ち残念だなあなど、雑念が多い日だった。



Re: 非常勤日記 18回 宮崎三喜男 - 2013/09/27(Fri) 23:27 No.567

新井先生
いつも楽しく非常勤日記を拝読させていただいています。そして勉強になることばかりです。
国際理解の授業、本校では国際関係という1年間2単位の授業があり、楽しい反面いろいろと悩んでおります。ぜひ新井先生の授業についてもupよろしくお願いします。



非常勤日記 17回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/09/18(Wed) 09:56 No.564

9月某日
2020年の東京オリンピックが決まった。ほとんど賛成論ばかりだろうが,機会費用を考えると本当にオリンピックでよいのかはたちどまって考える必要はあるかもしれない。とはいえ,若いアスリートに目標と元気を与えることは高齢社会日本にとってはよいことだ。首相の福島第一をめぐる大見得などをしっかり受け止めて熱狂だけのイベントにしないことが大事かもしれない。

9月某日
文化祭の合間を縫って,経済教室の出席のために札幌へ。今回もとんぼ返り。前日夕方立ち,一泊,翌日一日セミナー,その夜の便で帰るというスケジュール。行きも帰りも飛行機は満席。帰りは引退前のジャンボだった。今回は名物を食する余裕があまりなかったのが残念。それでもトウモロコシなどは圧倒的に甘くて美味しかった。教室は,講義があり,日銀短観の紹介があり,開発中の教材をみんなでやってみたり,シンポジウムありで,たぶん他のセミナーなどに比べて内容は圧倒的にすぐれものと思う。ただ,TPPの議論などもう少し時間がとれるとよかったなと反省。

9月某日
文化祭の二日目が台風で延期になる。生徒の安全を考えると自然には勝てない。これで代休が消えてしまい,生徒も教員もかなりへろへろになってしまうのではないかとちょっと心配。延期を決定したら,その日の午後は少し晴れてしまうというおまけもついてしまった。往々にして,変更の意思決定にはこの種のことは起こりやすいもの。

9月某日
延期された文化祭。平日実施になってしまったので,観客は内輪のみ。逆にゆっくり見ることができる。出講している4クラスの演劇を見たが,教室とは違う生徒の姿に関心をする。今の生徒は,学園ものをベースにしたコント風のものや,喜劇がすきなようだ。恥やてらいをいかに捨てられるか,また,冷静に間を取りながら笑いをとれるかが勝負なのだが,「役者やのー」と思わずうなる生徒も出現。
帰りに,乗換駅で久しぶりにビッグイッシュ一のおじさんと出会う。「暑さに弱くてね」とおじさん。ビッグイッシューは創刊10年。まだ赤字だそうだがよく健闘していると思う。



非常勤日記 16回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/09/11(Wed) 14:38 No.562

9月某日
我が家の玄関のすぐ横にある木に土鳩の夫婦が巣作りをはじめた。最初,ぼーぼー鳴いているので何だろうと思ってみたら,木陰に巣があるではないか。そうこうしているうちに,メスがタマゴを抱きはじめたようで巣の上で動かなくなった。その後様子をみているが,てこでもタマゴを守るために動かないぞという雰囲気で座り込んでいる。鳥とはいえ,すばらしい覚悟だ。奥さんは最初は糞で困ると言っていたが,いまやしっかり雛を生んで欲しいと言っている。私も同感。

9月某日
学校は本日から行事週間。芸能際,体育祭,創作展と3つの行事を10日かけて連続して行うという近ごろ珍しいスタイルが存続している。本日は,外部の会場(何と日比谷公会堂)で芸能際。音楽系クラブや演劇,ダンス系クラブなどの発表。オーディションで選ばれた個人や団体の演奏もある。オーケストラやビッグバンドなどの演奏からは都会的センスの学校文化を感じる。ただし,ロック系はものすごいボリュームで,年寄り殺し。

9月某日
「夏の経済教室」のアンケートの集計が送られてくる。全体として,大変好評。6年やってきて定着したとの感触を持つ。ただし,運営に対する注文のところは,もっと実践の紹介をというもの,逆に専門家の講義が欲しいというのや,お盆の時期はクラブがないから参加できるので来年もこの時期に対して,この時期は避けて欲しいというものもあり,完全にトレードオフ。なかには,これだけの内容がなぜ無料なのかその仕組みを知りたいというものもあった。答えは,「ただのものはない,これがCSR」という事にでもなろうか?

9月某日
『大学入試担当教員のぶっちゃけ話』中公新書ラクレ,という本の広告が目に入ったので,早速購入。著者は櫻田大造という関西学院大学の国際関係論の人。英語の出題者のようである。入試プロジェクトの落としどころを考えていたので,参考になるかとおもったのだが,タイトルは羊頭狗肉。入試作問のねらいや,実際,さらにその結果などはちょっと触れているが,やはり守秘義務なのだろう,他の著者のものの紹介のレベル。とはいえ,大学は自ら正解と講評を発表すべきなど共感すべき定言もあり,楽しく読んだ。



Re: 非常勤日記 16回(追加) 新井 明 - 2013/09/12(Thu) 08:47 No.563

これを書いた翌日、巣に鳩がいなくなっていた。帰宅した時にはしっかりいたのを確認しているので異変は夜中の出来事だろう。足元を見ると卵の殻が落ちている。他の鳥かネコあたりに襲われたのだろうか。卵の中身が見当たらないということは、やはり狙われたのだろう。自然の摂理とはいえ、とても無念である。鳩夫婦がこれにめげすに他のもっと安全な場所で再挑戦して欲しいものだ。



非常勤日記 15回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/09/03(Tue) 23:31 No.560

8月某日
新学期はじまる。普通は9月冒頭からなのだが、行事との関係で今年は8月末に始業となる。電車はまだ比較的すいている。始業式は暑い体育館で。生徒も教師も大変だ。大掃除もそこそこに、生徒は宿題テストに取り組む。非常勤の私は準備室で本を読んだり、授業の準備をしたり。

8月某日
授業開始。久しぶりに授業。いきなり講義ではこちらも気分がのらないので、麻生発言を切り口に、アイヒマン裁判のシミュレーション授業を行う。これは、数年前に開発した「おはこ」のテーマ。関連の図書を学校の図書館からたくさん借りてきて読み散らす。ドイツ史では山川のものが一番詳細でかつまとまっている感じがする。手塚治虫の『アドルフに告ぐ』も通読。これもなかなか。

8月某日
前任校の卒業生と飲み会。どういうわけか担任の学年の生徒よりその前後の生徒との交流が続いている。今回集まった諸君も選択授業を聞いていたメンバーが中心。集まったのは、東電社員、商社でコメを扱っているもの、大手銀行の名古屋支店の女性、教育委員会につとめている男性と女性、共済で保険を担当している女性、社会学研究科なのだが哲学で論文を書こうとしている大学院生など。苦情電話やクレームの話、今取り組んでいる仕事の話など、彼ら・彼女らの話を聞くことが勉強になる。

9月某日
近所の図書館から本を借りてくる。今回は、三浦哲郎、山口瞳、藤沢周平などのエッセイや関係者が書いた本。すべて亡くなった作家である。気に入った作家が出ると集中的に読んで、その熱がさめるとほとんど読まなくなるという読み方をしてきた。この三人の作品はほとんど読んでいる。それぞれどこか面白いと感じたり、ひっかかったものがあったのだろう。時々、このような昔読んだ作家や本を読み返す。また楽しからずやである。



非常勤日記 14回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/08/28(Wed) 13:07 No.559

8月某日
先生方の研修会の講師を依頼されて和歌山に出かける。飛行機にするかどうか迷ったのだが、接続の良さから新幹線にする。新大阪から特急を使い和歌山まで1時間弱。途中、大阪環状線を通る。外をみていたら咲くやこの花中学・高校という看板が見えてびっくり。いかにも大阪的な名前の学校だなと感心。でも、あとで聞いたら特ににごろ合わせではないという。
研修会は、クイズや講義、作業などを組みあわせて2時間半、やる方も楽しみながら行った。何かの参考になればうれしい。帰りは、阪和線で置石事件があり、特急に30分以上とじこめられたが、午後10時過ぎに無事帰宅。

8月某日
登校。お盆休みの時期も過ぎ、電車が混みだす。やっとさわやかな天気となり気分は良好。一日準備室で、新学期の準備をしたり、本を読んだりで過ごす。学校図書館に行き、新刊の新書をまとめて借りてくる。新藤栄一『アジア力の世紀』岩波新書、が東アジアネットワーク論を展開していて、目を引く。腰巻が「TPPと中国脅威論のウソを暴く、憂国の書!」となっている。ちょっとセンセーショナルな表現にびっくり。

8月某日
前日買った新書を読む。『里山資本主義』角川Oneテーマ21。NHKで放映されたものをまとめたもの。ベースはマネー資本主義批判。ルポは面白いが、藻谷総括部分はやはりとんでも経済学的。ルポでは、かつて1980年代にエコ経済学で水車の効用を力説していた論者がいたが、なんだかそれを思い出してしまった。でも、ジャーナリスティックなネーミングはうまいなと思う。サブシステムとして生かすという方向なら、頑張る人がやってみるのもよいのではという感想。

8月某日
宮崎駿の『風立ちぬ』を見に行く。ゼロ戦の設計者堀越二郎と堀辰雄の「風立ちぬ」をミックスした作品。ジブリの作品を見るのは久しぶり。ジブリは我が家の近くで、時々前を通ることもある。作品はアニメだが大人向け。宮崎さんは自分の思いをかなりストレートに入れ込んだなと思う。飛行機のシーンよりも、大正や昭和の街の風景や農村風景などが印象的。里山資本主義を読んでいたからかもしれない。トトロやラピュタとは違った意味で、見ごたえがある作品だった。



非常勤日記 13回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/08/21(Wed) 14:52 No.558

8月某日
本日は8月15日。久しぶりに出勤。一日、夏の教室の記録整理などで過ごす。昼に校内放送で黙とうのすすめが入る。いままでになかったこと。管理職の考えなのか、それとも教育委員会の指導なのか。帰り、水道橋の駅の近くには機動隊。どうも右翼が反戦集会に押し掛けたようだ。ものものしい機動隊(ただしひとりひとりは皆やさしい若者)を横目でみながら、ドームの野球にでかける群衆。これも現代日本の風景。

8月某日
学校の帰りに、久しぶりに本屋による。新書を二冊購入。一冊は、八代尚弘『規制改革で何が変わるのか』ちくま新書。この本は、『新自由主義の復権』中公新書、の続編。新しい知見はあまりなく残念。それと、どうしても教育改革のところでひっかかる。学校選択制、学区自由化などはどうも違うのではと思う。
もう一冊は、月村太郎『民族紛争』岩波新書。この著者のものははじめて。コソボやルワンダなど6つの事例から抽出される理論を展開した本。これはなかなか読ませる。
二つの本を比較すると、演繹法の経済学と帰納法の国際政治史の違いが分かり、どちらがよいというのではないが、興味深い。

8月某日
近所の図書館に散歩もかね出かける。この図書館、下村胡人ゆかりの施設のなかにあるので、まさに緑陰読書という感じのところ。本日は、内田樹の関係の本を8冊まとめて借りてくる。内田本は、学校図書館にもあるのでほとんど読んでいるが、まとめ読みも良し。
内田さんは、私と同世代。元過激派が、老後を肉体と精神で生きよう(彼は今武道家)としているのは興味深い。教育論などうなずけることも多い。新自由主義批判も、おじさんの思想としてよくわかるところもある。こんな同時代の視線を背中に感じつつ、経済教育をすすめるのもよしか。

8月某日
夏の教室も無事終了し、本日は休業日。本棚から山田風太郎『戦中派不戦日記』講談社文庫、を引っ張り出して読む。時々、山田本を読む。この本、昭和20年の若者の心情と日本人を写して、きわめてリアルな名著。山田さんは、私の親と同世代。ここに私たちの原型があるのだと、肝に銘じるには良い本。
さて、午後は新聞の切り抜きに挑戦しようか。頭を二学期バージョンにもってゆかなければ。



非常勤日記 12回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/08/14(Wed) 09:51 No.556

8月某日
夏の教室で猛暑の福岡に出かける。今回の会場は天神の中心部。窓を開けると志賀島と海が見える。福岡は二年ぶりだが、みな熱心に講義や体験授業、話し合いに参加。密度の濃い教室となった。
私は実践報告をしたのだが、日頃の思いが出てしまい教育論を語り暴走。コメンテーターの野間先生に経済までたどり着かないぞと、心配をかけてしまった。過去の自慢話を語る年寄り教員は醜悪と思っていたので、自分もそうなってしまったということであとで自己嫌悪。
とはいえ、福岡の名物を食したりして暑さにめげず楽しんだことも事実。

8月某日
福岡からの帰途、空港の本屋さんでゲバラの『モーターサイクルダイアリーズ』(角川文庫)があったので購入。この本をもとにした、教材にも使える青春ロードムービーの傑作の映画がある。それで未読だった原作を読んでみようと思ったのだが、裏切られる。内容より翻訳が良くない。原文そのものもよくないのかもしれないが、感情移入できない。翻訳の重要性を感じる。あとで口直しに映画のDVDを見直そうと思う。

8月某日
東京は猛暑。38度を超える。クーラーのある部屋に籠城。節電とクーラーそのものがあまり好きでないこともあり、普段はほとんど使わないのだが、ここ数日は適度に使わなければやってゆけない感じである。でも、クーラーを使うとその分だけ外に熱がでるのだから自縄自縛である。
午後は雷雨となる。今日の雷は久しぶりに強烈。落雷が何度も見え、30分ほど我が家の上空を荒れ狂い遠ざかった。停電で電車が止まったり、低い土地が浸水したり自然の猛威を感じる。

8月某日
夏の教室の東京会場が始まる。ここまでくるとだいたい折り返した気分になる。東京会場では200人弱の参加者で満席状態。
実践報告で福岡のような暴走をしないぞと、そればかりが気になり、記録用のカメラを忘れる。今年の東京会場の記録の一日目は写真なしになりそうだ。
これまでの会場と同じく、参加の先生方は熱心。密度の濃い教室が展開された。

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