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非常勤日記 11回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/08/07(Wed) 09:40 No.555

7月某日
麻生発言を新聞で読み、驚く。何という歴史に対する無知と最初は思ったが、本音を言ったとすると現代がファシズム前夜ということなのかと改めて思う。ワイマール期の政治や経済をしっかり生徒に教える必要を感じる。夏の教室の世界恐慌などの講義がそのヒントになることへの期待大である。

8月某日
いよいよ名古屋から夏の教室がはじまる。参加者は昨年よりちょっと減ったが、申込者のほとんどが出席とのこと。少人数であるメリットを生かして熱心な講義や話し合いが行われる。
もう一つ、せっかく東京からはなれるのでご当地名物に挑戦を心がける。名古屋ではモーニングときしめんに挑戦。両者とも征服。名物には理由があることを実感。

8月某日
裁判甲子園に生徒を引率。結果は入賞こそできなかったが、中等4年生(高校1年生)のチームは大健闘。準備過程ではどうなることかと思うシーンもあったが、若い人の伸びは素晴らしい。前日仕入れた差し入れのういろうの効果はなかったが、充実の一日。やりっぱなしではなく、9月に入って総括をしようと思う。

8月某日
夏の教室で大阪へ。今年の会場は大阪城が正面に見える最高のロケーション。武藤山治が作ったビルを新しくした場所である。会場のとなりには武藤山治に関する資料が展示されている。大阪の先生方はこれを見に来ますかと聞いたら、少ないですねとの答え。ちょっともったいないなと感じる。とはいえ、ビルの12階にある展示室までたどり着くのは容易ではない。もう少し工夫はできないものか、惜しいなあ。
教室では、授業提案、景気変動、農業問題、世界恐慌など充実の内容。先生方も熱心に参加。
ご当地ものは、昼食のうどん。大阪でも讃岐うどんが浸食しつつあるが、これは手打ちの大阪うどん(と思う)。気に入ったので二日続けて食す。



非常勤日記 10回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/07/31(Wed) 09:28 No.554

7月某日
長野県にある妻の実家に墓掃除にでかける。お盆の時期を避けての行動。妻の実家は後継者がなく空家、農地もかろうじて近所に耕作してもらっている。日本の農村の典型かもしれない。今年は、これまで請け負ってくれていた農業法人は人手不足で今年はできないと断られ、そこは別の人にお願いした。でもこんなやり方がいつまで続けられるか。意欲のある農業法人があっても規制が多く拡大できないのだ。TPP論議はこのような実態を踏まえて行わないと空中戦になってしまうと感じた一日。

7月某日
裁判甲子園の指導のために登校してびっくり。先生、前日は出勤したのですか?と管理職に問われてしまった。私たち非常勤は前月までに勤務日を指定する。その日を間違えて頭にいれてしまって、全くノーマークで欠勤となってしまっていたことが判明。何年かに一回、この種のポカをやる。ごめんなさいで事務処理をしてもらって一件落着。年をとっても行動は変わらずということか。それにしてもああ!である。

7月某日
金融教育のセミナーで報告を頼まれていたので予習をかねて、最近出た翁邦雄著『日本銀行』ちくま新書を読む。翁さんは現在は京大の先生だが、日銀を代表するエコノミストでもあった人。この本、中央銀行の役割や日銀の仕事、日銀の金融政策の流れなどをコンパクトに分かりやすく書いてあるとても良い本だと思う。アベノミックスには批判的なスタンスをとっているので、副総裁になった岩田規久男さんの本(『日本銀行は信用できるか』講談社新書)などもあわせて読み直す。1990年代に翁、岩田論争の二人の当事者の本を読まないと公平性が欠けると思ったからである。
その結果わかったこと。翁本には、引用文献に岩田さんのものが全くないこと。逆に岩田本では翁さんの「日銀理論はまちがっていない」が文献としてかかげてある。岩田本がエキセントリック、攻撃的な書き方なのに対して、翁本は冷静、沈着、紳士的なのだが、内容の当否は別として、この対比はちょっと興味深い。

7月某日
8月号のメルマガが配信される。8月1日からいよいよ「夏休み経済教室」がはじまるので、少し早目の配信となる。いま、いくつかのメルマガの配信を受けている。そのなかではダイヤモンド社のものが面白い。夏の教室で講演をお願いしている真壁昭夫さんの連載などもある。新聞を読み、この種のウエッブ情報をチェックすることでおおよその世の中の動きと死角をフォローする。こんなところが無理のない情報収集なのかと感じている。



非常勤日記 9回 投稿者:新井 明 投稿日:2013/07/24(Wed) 07:32 No.553

7月某日
同僚の非常勤の先生から日経新聞の記事を見せられて、経済の人はこんな風に本当に考えているの?と質問された。記事の内容は女性の労働力率のM型曲線が変化しているというもの。その解説のなかに、専業主婦の配偶者控除を廃止すればもっと多くの女性が社会進出をするはずというエコノミストの発言の部分がひっかかるというのである。私たちにとっては当たり前の解説なのだが、生活のゆたかさやゆとりを優先に考えている彼からいえば、本当にそうなの、もしくはそれでよいの、という事なのだろうと思う。経済学的な考え方がなかなか普及しない一端を考えさせられる質問だった。

7月某日
堤未果『兜n困大国アメリカ』岩波新書、を読む。堤さんのアメリカものは三冊目。アメリカの格差の現実を今回もしっかりレポートしている。今回はアグリビジネス、公共サービスが中心。読み終わったとたんに、デトロイト市の破産が報道された。この本のなかで「切り売りされる公共サービス」の事例で同市がとりあげられていたので、タイミングの良さに驚く。同書では公立学校の切り売りも取り上げられている。前に取り上げた『タックスヘイブン』もそうだったが、実態を踏まえたレポートは説得力がある。一読あれ。

7月某日
参議院選挙の結果がでる。結果はご覧のとおり自民党の圧勝。予想どおりということで株価はちょっとしか上がらなかった。アベノミックスがさしあたりは信任ということなのだろうが、これからの方が大変だろうと感じる。憲法、原発、TPP、福祉年金改革、消費税など国論を二分するような争点が目白押し。いよいよ日本も正念場。

7月某日
夏休みになって、鳥取へでかける。わずか一日半の旅行。目的は二つ。一つは足立美術館を見学すること。もう一つは鳥取環境大学を見学すること。前者では庭園や横山大観より日本画の変遷が興味深かった。現代日本画家、特に若い人の自閉的な心境が良くわかり収穫。後者は、同大学の先生のプロジェクトをお手伝いしたので資料費を頂戴した返礼。公費からいただいたお金は現地に還元という趣旨である。鳥取ははじめてだったが、三朝温泉のお湯はとてもよかった。駆け足旅行だったが、収穫が多い旅だった。



非常勤日記 8回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/07/16(Tue) 20:53 No.552

7月某日
テストの採点をする。定期考査では実施できなかったので、授業時間に実施したテストもどきのものである。変則的にでやったがゆえに、テストの意義をすごく実感した。これまでの授業で関心を持ったテーマをあげさせ、それに関する意見を書かせた箇所で、生徒ってこんなことを考えていたのだという、授業の場では見せていない一面がとてもよくわかったからである。いいかげんなレベルのものもあったが、力作も多く楽しんで採点した。返却の時間がとれないので、生徒の答案の一部と私の感想をプリントにして配付する予定。今回の結論「テストは対話だ!」。

7月某日
採点の合間に、鈴木光男『ゲーム理論と共に生きて』ミネルヴァ書房刊を読む。面白い。鈴木さんは日本におけるゲーム理論の先駆者である。福島生まれ、中学生の時に相模原造兵廠に勤労動員され、動員先におかれたまま山形高校生になり、敗戦後やっと学業に戻り、東北大を経て研究者になってゆく前半がまず印象的。世代的には「ドクトルまんぼう」の北杜夫氏と同じである。北さんの青春記が明るいのに対して、地味に誠実に生きる日本人そのものである。研究者になってからも、ゲーム理論への無理解や批判のなかでも一歩一歩進む姿も印象的。ゲーム理論と言ういわばバタ臭い学問の担い手が土着型の研究者であることは、これが日本なんだと思ったりする。取り戻すなら、この生き方だぜ、あべくん。

7月某日
朝日新聞に掲載された、パウエル元国務大臣のインタビューは出色。核兵器は軍事的に必要ない、印パ紛争のときは、広島、長崎の写真を見よと両国首脳に迫った、核は政治的にはまだ有効だから北朝鮮やイランは持とうとするが自殺行為だという。アメリカの責任はどうなのと言いたい部分もあるが、良い意味での合理性がある発言だと感心。インタビューアーの一人朝日のアメリカ総局長の山脇さんは、むかし私の授業を見学にきてくれて紹介してくれたことがあった方。あらいくんとパウエル氏では格が違いすぎるが、活躍を喜ぶ。

7月某日
連休初日の東京は炎暑。来客があったので、外掃除のついでに、くるまのどろとほこりを拭く。ジンクスでは雨が降るはず。なんと翌日雷が鳴り雨となる。その後は夜エアコンをいれずに眠れるくらい涼しくなる。車洗いのジンクスは健在。雨乞いが必要な向きは、どうぞと言いたいくらい。



非常勤日記 7回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/07/10(Wed) 01:51 No.551

7月某日
関東地方ははやくも梅雨明け。じめじめしているよりは良いのだが変化が急速すぎてなかなか体が付いてゆかない。本日は休日なので、なんと朝寝、昼寝、夕寝と食事後に三回も寝てしまった。それで夜はしっかり寝るのだから一日寝太郎になっている。

7月某日
前日寝た反動か、読書の一日。夏の教室の準備で「イソップ」を探していたら、となりにあった古い文庫本が気になって読み始める。まずはホブソン「帝国主義論」。これはレーニンが「帝国主義論」の下敷きにした本として有名な本。授業でインドの独立などを扱ったのでちょっと覗いたら結局読みだしてしまう。文庫は上下二冊だが下巻の帝国主義の政治学の部分が面白い。民族問題が中心だが、インド、中国、わが日本も扱われている。「劣等人種」などという訳語もでてきて時代を感じさせるが、フェビアン社会主義者による100年前の分析は現代にも通じる示唆を多くの示唆を含んでいる。
余勢をかって、さらにとなりにあった、ヴェブレンの「有産階級の理論」にも手を出す。これもいままでどうもよくわからない本と言うイメージだったのだが、速読で目を通すことで著者の問題意識が何とかつかめる。不遇のヴェブレンを発掘したのがホブソンであったというつながりなどもわかり、偶然に手にした二冊がどこかて呼び寄せたのかと不思議な思いも抱く。
当初の目的のイソップはちょっと教室では使えなさそうで空振りだったが、充実?の一日。

7月某日
大学の図書館から昔の経済の教科書を借りてくる。以前から「機会費用」概念がどうオーストリアからでてアメリカに伝わっていったのかという関心をもっていて、そのリサーチの一環。1912年のイギリスの本と1932年のアメリカで刊行された大学初年級のテキストである。前者には田中耕太郎文庫という印が、後者は緒方貞子氏寄贈というスタンプが押してある。本の内容よりそちらに興味が湧く。その本がどのような運命で私の手元に来たのか、想像するだけでも面白い。ちなみに、両者とも機会費用と言う言葉は出てこなかった。

7月某日
日経新聞の教育面のコラムに怒りを感じる。このコラムは塾の関係者が書いていて普段は結構こどものリアルな実態やユニークな角度からの視点をだしているのだが、今回はだめ。内容は、学校説明会での学校関係者の「努力」を称賛したものなのだが、患者様とよぶ病院を思い出してしまった。サービスとしての教育を測るものはもっと授業の中身や方法などの問題なんだろうと思う。こんな表面的なサービスをしていると、Do you know what you are? と聞きたくなるような子どもたちばかりが出てくる世の中になってしまう。いや、もうすでにそうなっているか…。



非常勤日記 6回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/07/03(Wed) 16:26 No.550

6月某日
本日は、私の誕生日。なんと64歳になってしまった。高齢社会になるはずだ。私は自分の誕生日がきらいだ。とにかく梅雨のじめじめした日が圧倒的に多い。ところが、今日、東京は湿度が低く快適な一日。こんな誕生日の日を迎えたのははじめてのような気がする。ちなみに、私と全く同じ年の同じ日に生まれて、全く違った運命をたどった人間がいる。その人物の名前は永山則夫という。興味をお持ちの方はぜひ彼のことを調べてみてください。

6月某日
新聞を見てびっくり。東京都の教育委員会が某社の歴史教科書を採択するなという通達を出したというニュースである。日の丸君が代に関する記述が都教委の方針と違っているのが理由らしい。今どきこんなことをやっているのかというのは驚きである。いや今どきだからそうなのかもしれない。とはいえ、検定合格の教科書をあらかじめパージするように現場に圧力をかけるとは。この種の施策は現場のモラルダウンを招き結果として足元を崩すことになってゆき、経済合理性からも看過できないとネコノミストは思うのだが、政治的な圧力には負けてしまうのだろうか。

6月某日
大学の図書館にでかける。非常勤講師をやっている関係で、有難く利用させてもらっている。本日の目的は道徳教育に関する文献調査と大学入試問題に関する本を探すことである。今は、ネットを通して署名などが簡単に検索できるから、まずは目的の本のところにゆくが、関連本を実際に見て、おもしろそうな本を拾い上げることも楽しみ。借りてきた本のなかで手元で活用したい(線をひいて読みたい)ものがあったので、ネットで注文。古本で安く手に入る。なんて便利な世の中になったんだろうと思う。とはいえ、探索費用がこんなに安くなっていても、実際に足をはこんで調べることは大事。

7月某日
いよいよ7月。早くも期末考査がはじまる。本日は、試験監督が2こま。一つは、時間があまってクラスのは半分くらいがつっぷしてしまう。もう一つは、時間が足りなくてベルがなるまで必死に鉛筆を動かしている。何だか南北問題のようだ。試験時間でも過剰と過小のバランスが取れれば良いのにな、と思う。

7月某日
日経のマーケット欄の「大機小機」というコラムに「GDPからGNI」へという文章が載っていた。ちょうど東京部会で小巻先生のGDPに関する資料を紹介されたばかりなので興味をもって読んだ。安倍内閣の骨太方針で10年後に一人当たりの名目GNIを150万円増やすという方針を巡る文章。短いコラムなので、交易条件と実質GDPの関係などわかりにくいが、国民所得の考え方をしっかり身に付けないとごまかされることもあるぞと自戒する。



非常勤日記 5回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/06/26(Wed) 07:53 No.549

6月某日
乗り換え駅でいつも「ビッグイッシュー」(ホームレス支援の雑誌)を買っていたおじさんがこの頃見当たらないなと思っていたら、同じ駅に本当の?ホームレスのおじさんがすみつきはじめたようだ。帰宅時にみたら、緑の窓口の横にねそべってぶつぶつ何かを語っている。ホームレスにもいろいろな人がいるんだと改めて感じる。それにしても、「ビッグイッシュー」のおじさんはどうしているんだろう?

6月某日
学会出席のために岡山へ。会場の岡山大学は広い。確か昔の師団があった場所が大学になったと読んだことがある。岡山は、城下町、海の近く、旧制高校のある町、路面電車がある、という私の住みたい街の4条件にあっている。これで温泉があれば言うことなしなのだが、それは望みすぎか。学会の発表は空振り。テーマは、倫理と哲学と道徳教育の関係についての調査。経済とは全く関係ない話である。ディレッタントあらいくんの面目躍如。

6月某日
学校の図書館から最近の新書を10冊ほど借りてくる。このなかで圧倒的に面白かったのが「タックスヘイブン」(岩波新書)である。著者の志賀櫻さんというのは元大蔵官僚。実体験を踏まえて、タックスヘイブンの実態が生々しく紹介される。富裕層の課税のがれを英国など先進国や小国が組織的に助長していることなども紹介される。実務家の現実的正義感がなくなったらアウトだが、この本を読む限りはまだ大丈夫とも感じる。それにしても正直者が損をする世界はかなわない。

6月某日
プリーモ・レーヴィ「休暇」(岩波文庫)を読む。この本、トニージャットという歴史家の本に紹介されていて、知った。イモづる式読書法である。アウシュビッツ生き残りのユダヤ系イタリア人の体験を書いた本だが、悲惨を越えてきわめて人間的な記録である。特にその中で著者が解放後に知り合ったギリシア人モルド・ナフムの話が圧倒的に面白い。面白いというのは不謹慎なのだが、むき出しの個人がいかに生き延びるかをこんなに正直に記録している部分はないと思う。クラクフの闇市での商売の仕方は、市場経済の原型である。正直では生きられない、しかし正直でないと生きられない。そんな人間の実態が描かれる。経済教育もここから出発しなければ本物じゃないと、思わず襟を正した。



非常勤日記 4回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/06/19(Wed) 12:22 No.547

週1でメモ的な日記を書く。こんな単純なことで出来事に敏感になってゆくことが実感できます。みなさんもいかがですか?とはいえ、非常勤生活だからできる「特権」なのかもしれませんね。

6月某日
スミスの『道徳感情論』の新訳が出たので購入。講談社学術文庫、高哲夫さんの訳である。『国富論』に先行する需要書物なのだが、通して読んだことがない。新訳で読みやすそうなので早速挑戦。パラグラフリーディングの要領で通読する。とても面白い。利己的な人間がどうすれば全体と調和できるのか、問題関心は『道徳感情論』も『国富論』も同じという事が分かる。行為の適合性のもとにある他者に対する共感、さらに公平な観察者の存在などまさに共感を持ちながら読んだ。スミスは、マンディヴィルが嫌い。また、ストアの哲学者が好きという事も分かる。古典は、自分の目で読んでみないといけないということを実感。教科書にはのっているけれど読んでいない本はたくさんある。老後の楽しみが増えそうだ。

6月某日
卒業させた学年の同窓会に出席。会場が代官山(渋谷のとなり)。いかにも若者向けの店を借り切って130名近くが集まる。クラス気になっていた生徒も立派におとな(とはいえ24歳)になっていた。会員制、挨拶もなく勝手に話し、飲むというスタイルはいかにも現代の若者風か。早々に退散。若者との距離を感じた一晩であった。ただ、店のスタッフが、ほんとうにタバコを吸わない人たちなんですねと言って灰皿を片付けていたことが、ある種の層の若者を表わしているかと感じ、興味深かった。

6月某日
『エコノミスト』にアベノミックスの記事が掲載されている。前回は、表紙にスーパーマンもどきの絵だったのだが、今回は墜落したスーパーマン。三本目の矢が不十分と言う分析。また、憲法改正の方針をpet projectと表現していた。ちょっと面白い。大事なプロジェクトなのか、お気に入りのなのか、お得意のなのか、なかなか複雑なニュアンスがはいった表現だ。外から見ることの面白さかもしれない。

6月某日
通勤で水道橋駅を使う。本日の帰りは、歩道から人がはみでるくらい女性が湧いて出てきていた。家に還って早速検索。ドームで東方神起のコンサートがあったためと分かる。丁度授業で朝鮮戦争を語り、竹島や最近のヘイトスピーチを取り上げた。でも、あの湧出ぶりのすごさを見ると、授業を通しての国際理解なんて吹っ飛びそうだ。日本のアニメやゲームなどもそうなんだろうと推測ができる。国際平和はカルチャーからだ。



Re: 非常勤日記 4回目 新井 明 - 2013/06/19(Wed) 17:02 No.548

入力ミスが二か所ありました。需要⇒重要、クラス気になって⇒クラスで気になって



非常勤日記 3回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/06/12(Wed) 07:54 No.546

6月某日
教育実習生の授業を聞く。フランス革命の箇所。難しいところをなかなかよく勉強していて明快に説明している。近頃の実習生のなかには学力不足の学生も目立つのだが、彼は上出来。ナポレオンの政策で重要なのは、民法典の公布と大陸封鎖令であるという指摘をしていた。前者は、経済取引の土台となる枠組みの制定であり、後者は相互依存の重要性や意図せざる結果の事例として、経済の観点から興味深かったが、この部分は十分に理解させるようには説明されずに残念。とはいえ、十分合格の授業であった。

6月某日
本日は休日。午後からでかけるのにあまりにクルマがきたないので簡単に掃除。実は、私がクルマをふくと雨になるというジンクスがある。天気予報では東京はずっとくもりで雨マークはでていない。今回ははずれかと思っていたが、なんと翌日は雨となる。これを書いている時点では、さらに台風まで発生。から梅雨で困ったという話をしていたのだが、すこしは回復できるか。雨乞いはあらいのクルマ掃除という伝説ができるか?

6月某日
本日は授業が1時間しかなく、空き時間がたっぷりあったので、月末に学会の自由研究で発表する内容の資料を作る。テーマは倫理と道徳教育。昨年、カリキュラムの関係で「倫理」を担当したので、それに触発されたテーマである。方法は、「倫理・社会」創設期の学習指導要領の解説本や教科書を読み解き、現在と比較する方式である。これは「政治・経済」でもやった方法である。若い研究者とちがい、一種の趣味として自分のルーツをたどることができ楽しく取り組めたもの。自分史を書くのと同じ心境である。

6月某日
学校の図書館から池上彰さんの本を借りてくる。司書のかたの推薦。借りた本は「池上彰教授の東工大講義」と「学び続ける力」。とにかく池上本は数多く出ていてびっくりしているが、この二つの本で秘密の一端が分かる。要するに自分が取り組んでいるモノをすべて本の形にしているということだ。上の例でいえば、東工大講義が表、学び続ける力が裏の関係。東工大講義は戦後史であるが、その講義を記録して文章化したものが前者の本。その間にどんな方法で自分が準備をしたか、さらに大学生や記者時代にどんな勉強をしてきたかを振り返ったものが後者の本という関係。多作の秘密はこんなところにありと判明。講義の方法など、ヒントがたくさんあって、さすがと思う。



非常勤日記 2回目 投稿者:新井 明 投稿日:2013/06/05(Wed) 08:43 No.545

5月某日
久しぶりに近くの公立図書館にでかける。本を5冊借り、ちょうど蔵書整理で無料放出をやっていたので一冊(アドルノの本)いただいてくる。図書館は便利で有難いのだが、書き込みができないのでざっと読む本や、自分で購入するのはちょっともったいないなと思うものを借りることにしている。今回借りたのは道徳教育、地図の本、団塊世代論、彰義隊の本、冷戦の歴史、などばらばら。関心がどこにあるかわからんという分散ぶり。経済の本がないのがみそかも。

6月某日
世界史の実習生がギリシアをやるというに触発されて、ツキディディスの「歴史」を読む(ただし抄訳)。ペロポネソス戦争を扱った本として有名だが、本そのものを読んだのははじめて。ジョセフ・ナイの「国際紛争」という本でも冒頭で扱われていて、一度は読むべしと思っていたのでチャンスだと思って挑戦。結論。圧倒的な面白さにびっくり。国際関係論で扱われる理由が分かった。2000年以上前の本だが、現代に読み替えて読むと面白さ倍増。中立を守りたいメロス島の悲哀、ペリクレスの演説など。特にペリクレスは、だれかに聞かせたい。

6月某日
少しは経済の本を読まねばということで、服部茂幸「新自由主義の帰結」(岩波新書)を読む。予想通りの本で新自由主義を推進した関係者を「犯罪」と言っている。そういえば、同じことを佐伯啓志氏も言っているなと思い出す。左右が同じことを言う。奇妙な風景かもしれない。とはいえ、世の中には批判、抵抗も必要か。でも、結果が出てからいろいろいうのは手遅れだな。その意味ではアベノミックスもしっかり吟味の必要ありということをあらためて感じさせる意味では役立ったか。

6月某日
先週器材がうまく動かずばたばたしたクラスに出講。もう一週間。時の過ぎるのは今のところは早い。本日はパレスチナ問題。予習をして改めて思ったのは、なんと複雑な展開をしているのかということ。でも、筋書きは単純。それまで暮らしていた人々のところに、ご先祖の地だということで大量の人々が入ってきた。さて、一緒に暮らすのか、それとも別々に暮らすのかということと理解した。それに英国の思惑や人種、宗教問題などがからみ今や簡単には解きほぐせなくなっている。生徒には、この対立をどこから解きほぐすかという課題を出した。どんな回答がでるか楽しみ。いや、こんな難問を200字で作文させるなんて無責任か?
 

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